- モバイルSuicaとApple Pay Suicaって違うの?
- ICカードから移行するには?
- モバイルSuicaとApple Pay Suicaは併用できる?
Suicaには大きく分けて次の3つの種類があります。
- Suica ICカード
- モバイルSuica
- Apple Pay・Google PayのSuica
こちらのページでは、この3つのSuicaの違いや、Suica ICカードの移行方法などについて解説しています。
これさえ読んでおけば、SuicaやモバイルSuica、Apple Pay Suicaなどの違い・どれを使うべきかがわかるようになります!
Suica・モバイルSuica・Apple Pay / Google Pay Suicaを徹底比較!
Suica(カード) | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay | |
---|---|---|---|
形式 | ICカード | スマホ | スマホ |
費用 | デポジット500円 | 年会費1,000円 | – |
オートチャージ | ![]() | ![]() | ![]() |
定期搭載 | ![]() | ![]() | ![]() |
Suicaグリーン券 | ![]() | ![]() | ![]() |
モバイルSuica特急券 | ![]() | ![]() | ![]() |
タッチでGo!新幹線 | ![]() | ![]() | ![]() |
エクスプレス予約 (東海道・山陽新幹線) | ![]() | ![]() | ![]() |
Suica ICカード、モバイルSuica、Apple Pay・Google PayのSuicaには、表のような違いがあります。
3種類のSuicaで特に大きく違う、
この5つについて詳しく解説しているので、違いがわからなかった人はよく理解しておいてくださいね!
Apple Pay・Google Payは完全無料で使える
ICカード | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay | 500円 (デポジット) | 1,000円 (年会費) | 無料 |
---|
3つのSuicaの中で完全無料で使えるのはApple Pay、Google PayのSuicaだけです。
ICカードならデポジット、モバイルSuicaなら年会費がかかります。
同じようにSuicaとして使えるなら、完全無料で使えるものを選びますよね。
500円・1,000円程度なので、そこまで気にする額ではありませんが、知識として覚えておきましょう!
- デポジットは返してもらえる
- SuicaのICカードをJR東日本の駅で返却すると、デポジット分500円は返却されます。実質無料で使えると考えてもいいかもしれませんね。
オートチャージができるのはSuica・モバイルSuica
ICカード | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay | ![]() | ![]() | ![]() |
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Suicaへのオートチャージができるのは、Suica ICカードとモバイルSuicaです。
Apple Pay・Google Payにはオートチャージができません。
オートチャージは、改札に入るとき・出るときに「設定残高」を下回っていると、自動的に「指定金額」をチャージするシステムです。
「改札を通過するときに毎回残高を気にせず使いたい」という人にぴったりですね。
オートチャージ対応のSuicaは次の3つです。
- Suica ICカード
- クレジット機能付きSuica ICカード(VIEWカード)
- スマホアプリのモバイルSuica
迷ったときのおすすめは「クレジット機能付きSuica ICカード(VIEWカード)」です。
VIEWカードならオートチャージで1.5%のポイントが貯まる上に、モバイルSuica登録の年会費も無料になります。
- Apple Pay・Google Payならリマインダー機能で
- Apple Pay・Google Payならリマインダー機能で代用しましょう。「リマインド機能」は登録Suicaが設定残高を下回ったら通知してくれる機能です。
オーソドックスな電子マネータイプのSuicaでのオートチャージ設定は駅で
駅にあるATM「VIEWアルッテ」でのSuicaのリンクを行うことで、クレジット機能のないSuicaでもオートチャージ設定・設定の変更が可能です。
クレジット機能のあるSuicaならPCやスマホから設定したり変更したりすることもできるので楽ですが、ICカードはネットからの設定はできません。
オートチャージ設定の解除をしたい場合にも同じように「VIEWアルッテ」で行います。
モバイルSuica特急券が購入できるのはモバイルSuicaだけ
ICカード | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay | ![]() | ![]() | ![]() |
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モバイルSuicaにしかない機能はいくつかありますが、モバイルSuica特急券もその1つです。
モバイルSuica特急券が使えると、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線にチケットレス(切符なし)で乗車できるようになります。
- モバイルSuica特急券の事前登録(初回利用)
- スマホでモバイルSuica特急券を購入
この手順で、スマホ1つで新幹線に乗れるようになります。
「特急券」という名前から勘違いしやすいのですが、モバイルSuica特急券では「乗車券+特急券」です。
つまり、ネットで新幹線チケットの予約さえしておけば、そのままスマホ1台で新幹線に乗れるようになります。
- モバイルSuica特急券は2019年末で終了
- モバイルSuica特急券のサービスは2019年末で終了します。新しい新幹線乗車サービスについては公式サイトの案内を確認してみてください。
年会費1,000円でエクスプレス予約サービスが使える!使い方は2通り
ICカード | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay |
---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
要EX-ICカード | 要事前登録 |
各種Suicaではエクスプレス予約サービスの使い方が少し異なります。
どちらでもエクスプレス予約の年会費1,000円がかかるのは変わりません。
- ICカードSuicaと「EX-ICカード」と一緒にタッチ
- モバイルSuica等ではネットから事前登録後、スマホ1台でタッチ
このようにして、東海道新幹線・山陽新幹線の改札を利用することができます。
モバイルSuicaと「EX-ICカード」は併用する(一緒にタッチする)ことができないので注意が必要です。
各Suicaの移行・併用はできる?移行方法も徹底解説!
併用できるSuica | |
---|---|
Suica ICカード | なし |
モバイルSuica | ApplePay・GooglePay |
ApplePay・GooglePay | モバイルSuica |
表に併用できるSuicaをまとめました。
Suica ICカードはモバイルSuicaやApple PayなどのSuiaとは共有できません。
- Suica ICカードはSuicaA
- モバイルSuicaはSuicaB(SuicaAにはできない・併用負荷)
このように、別々のSuicaは持てるけど「残高の共有はできない」ということです。
一方、モバイルSuicaとGooglePay・ApplePayは併用ができます。
併用しないと使えない機能もあるので「Apple PayやGoogle Payを使うにはモバイルSuicaが必要」といったほうが良いかもしれません。
簡単に概要を確認したところで、詳しく確認していきましょう。
- 各種Suicaの併用について
モバイルSuicaとApple Pay・Google Payは併用できる!
先ほど簡単に解説したように、モバイルSuicaとApple Pay・Google Payは併用ができます。
併用なので、ApplePay・GooglePayの残高はモバイルSuicaでも確認できる状態です。
ApplePayやGooglePayでは、モバイルSuicaと併用(連携)しなければ使えない機能がいくつかあります。
- オートチャージ
- Suicaグリーン券購入
- モバイルSuica特急券購入 など
このような機能は、ApplePayやGooglePayとモバイルSuicaと併用(連携)しなければ使えません。
iOSならSuicaアプリ、AndroidならモバイルSuicaアプリを早めにインストールしてすべての機能をフル活用しましょう!
Suicaカード → Apple Pay・Google Payへの移行方法を解説
すでに持っているSuicaカードを、そのままApple Pay・Google Payで使いたい方は、スマホにSuica ICカードを取り込むことができます。
取り込めるSuica ICカードは次の3種類です。
- 無記名タイプのSuicaカード
- MY Suica(大人用記名タイプのSuica)
- Suica定期券(通勤・大学)
クレジット機能付きSuicaや通学用定期券(高校生まで)、子供用Suicaなどは取り込むことができません。
iPhoneなどApple Payへの取り込みは、Walletのトップページ右上にある「+」マークをタップして出てくるApplePayの操作案内に沿って行います。
GooglePayへの取り込みはまずモバイルSuicaをダウンロードして登録したうえで、GooglePayでモバイルSuicaをSuicaカードとして追加します。(定期券付Suicaのみ取り込み対応)
ApplePayではSuicaの残高もきちんと引継ぎされるので、残高を気にせず移行操作をできます。
- 取り込んだSuica情報を戻すことはできない
- 取り込んだSuicaの情報をもう一度Suicaカードに戻すことはできないので注意が必要です。また、取り込んだSuica ICカードは利用することができなくなります。
Apple Payへの移行ではSuica残高分・500円のデポジット分が引き継がれる
ApplePayにSuicaカードを取り込むと、「その時点での残高+500円(デポジット分)」がチャージされた状態になります。
500円増えた!?と戸惑ってしまう人もいるので、一応覚えておいてくださいね。
また、500円分のSuica残高チャージではなく「現金返金してほしいとき」は、みどりの窓口に直接Suicaを持っていくことで現金で返金してもらうことも可能です。
- Google Payでは?
- GooglePayの場合はみどりの窓口に不要になったSuicaを持っていくと、デポジット分の500円が返金されます。
Suicaカード → モバイルSuicaへの移行方法を解説
Suica ICカードからモバイルSuicaに移行するには、まずスマホでモバイルSuicaアプリをダウンロードしましょう。
Suica ICカードで定期券を利用していた方は、アプリにログインして「SFの移行操作」を行うと定期券機能をモバイルSuicaに引き継ぐことができます。
通常のICカードの引き継ぎなら「Suica新規登録」から「カード取り込み」を選択すればOKです。
こちらでも引き継ぎができるSuica ICカードは3種類です。
取り込めるSuica ICカードは次の3種類です。
- 無記名タイプのSuicaカード
- MY Suica(大人用記名タイプのSuica)
- Suica定期券(通勤・大学)
モバイルSuicaでもクレジット機能付きSuicaや通学用定期券(高校生まで)、子供用Suicaなどは取り込むことができません。
また、引き継いだ後のSuica ICカードは使えなくなるので注意してくださいね。
Suicaカード → モバイルSuicaへの移行ではデポジット分が引き継がれない
SuicaカードをモバイルSuicaに取り込んでも、デポジットの500円は引き継がれません。
この500円を返金してもらうには、JR東日本の駅窓口に出向く必要があります。
取り込んでしまったSuicaはそのまま捨ててしまう人も多いので注意しましょう。
Suicaカードへの移行はできない
モバイルSuica・ApplePay・GooglePayのSuicaをSuica ICカードに移行することはできません。
ただし、新しく別のSuicaカードを発行することは可能です。
ただ「同一の情報を持つカード」ではないので、完全に別のSuicaになります。
用途によって使い分けたい人は複数枚のSuicaを持っておくといいかもしれませんね。
まとめ
Suica・モバイルSuica・ApplePay・GooglePayの違いや、各Suicaへの移行・取り込み方法についてまとめました。
機能面での違い・設定方法などにも違いがあることがわかったと思います!
まとめにここまでの要点を5つに絞って振り返ってみますね。
- モバイルSuicaは多機能で何かと便利
- ApplePay・GooglePayはSuicaアプリ併用すると使える機能が増える
- 取り込めるSuicaカードは無記名式・大人用記名・定期券タイプのみ
- クレジットカード機能付きのSuicaはモバイル系Suicaへ取り込みできない
- 取り込んだSuica ICカードは使えなくなる
- Suica ICカード(通常カード・クレジット機能付き・定期券付き)
- モバイルSuica(Suicaアプリ)
- Apple Pay・Google Pay
一言で「Suica」といってしまいがちですが、その違いについてもよく理解しておくと、損せずに利用することができるようになります。
この大きく分けて3種類あるSuicaの違いについて解説しましたが、一番のおすすめはモバイルSuicaにクレジット機能付きSuica(ビューカード)を登録する方法です。
ビューカードの中でも「ビックカメラSuicaカード」はポイント還元率が高くて特にお得なので、Suicaを損せず使いたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
コメント
Google pay 、モバイルSuica共にAndroid端末ではSuicaICカードで取り込めるのは定期券付きのみの模様ですが、ほかに方法があったのですか?
Apple Pay、モバイルSuica共にiOS端末であれば全部できる(既に持っているSuicaICをモバイル版に残高もそのまま)移行できるのですけどね…。
くまもん様
お返事遅くなり申し訳ありません。ご指摘の件、大変失礼いたしました。Android端末でSuicaの取り込みに対応しているのは定期券付きSuicaのみのようです。修正し、お詫びいたします。この度はありがとうございました。