よく出張や旅行などで飛行機に乗る機会のある方の中には、JALサービスステイタスについて気になっている方もいると思います。
でも、JALサービスステイタスについて
- そもそもJALのサービスステイタス獲得の条件は何?
- どんなメリットや特典が受けられるの?
- 効率的なステイタスアップの方法はないの?
このような疑問があって、ステイタス獲得を目指すことを諦めている方も多いと思います。
そこで、このページではJALサービスステイタスの基礎知識や獲得条件、得られる特典やステイタスアップの秘策などについて解説します。
これを読めば、JALサービスステイタスについて理解が深まるので、ステイタス獲得・アップへの意欲が湧いてきますよ!
【まずは押さえておきたい】JALサービスステイタスの基礎知識をおさらい
JALサービスステイタスとは、JALグループへの搭乗が多い方へ、一般の方とは異なる特別なサービスを提供するためのランクのことです。
まずここでは、JALサービスステイタスについての基本的な知識をおさらいします。
知っているようで知らない押さえておきたいポイントがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
- JALサービスステイタスの基礎知識
JALサービスステイタスには3つのランクがある
JALサービスステイタスには、ランクの高いものから、
- JMBダイヤモンド
- JMBサファイア
- JMBクリスタル
以上の3つが存在します。
そのステイタス獲得への条件もランクが上がるほど厳しいものとなりますが、受けられるサービスの種類や質が向上するのが魅力です。
「【徹底比較で解説】ステイタスごとの特典とメリット」で詳しく解説しますが、一般会員での利用では味わえない特別なサービスや特典が受けられるので、ステイタス獲得している上級会員はあこがれの的でもあります。
JAL公式サイトではダイヤモンドが最高ランクとしてありますが、さらに上のランク「メタル」が存在するようです。そのステイタス獲得条件など詳しいことは明かされていませんが、ダイヤモンドよりもさらに厳しい条件であることは間違いありません。
一年間で貯めたFLY ONポイントで翌年度のステイタスが決まる
ダイヤモンド | 100,000FLY ONポイント(うち50,000FLY ONポイントはJAL便)以上 または 搭乗120回(うち60回はJAL便)かつ35,000FLY ONポイント以上 |
---|---|
サファイア | 50,000FLY ONポイント(うち25,000FLY ONポイントはJAL便)以上 または 搭乗50回(うち25回はJAL便)かつ15,000FLY ONポイント以上 |
クリスタル | 30,000FLY ONポイント(うち15,000FLY ONポイントはJAL便)以上 または 搭乗30回(うち15回はJAL便)かつ10,000FLY ONポイント以上 |
サービスステイタス獲得の条件で大きく関わってくるのが、「FLY ONポイント」です。
FLY ONポイントとは、JALグループの飛行機に搭乗することでマイルとは別に貯まるポイントで、このままでは特に価値はありません。
しかし、ステイタス獲得にはこのFLY ONポイントを1月~12月の1年間でたくさん貯めることが重要となります。
FLY ONポイントは、飛距離や国内線・国際線、搭乗ランクなどの条件で変化するため、公式サイトで計算してみると確実です。
ステイタス維持の期間は1年間
それぞれのステイタス獲得後、そのステイタスを維持できる期間は1年間です。
1月~12月の間でサービスステイタス獲得の条件を満たすことができれば、翌年の4月から翌々年の3月までそのステイタスを保持できます。
JALサービスステイタスは、一度獲得すれば永久にそのステイタスが保証されるものではなく、1年間しか維持できないので注意しましょう。
ステイタスのサービスは、「ファーストサービス」「セカンドサービス」「サードサービス」の3つの利用期間に分かれています。ファーストサービスは達成の約1週間後から、セカンドサービスはステイタスカード到着後から、サードサービスは翌年4月から利用できます。
JALのステイタス獲得でワンワールドステイタスも獲得できる
JALステイタス | ワンワールドステイタス |
---|---|
JMBダイヤモンド | ワンワールド エメラルド |
JMBサファイア | ワンワールド サファイア |
JMBクリスタル | ワンワールド ルビー |
JALサービスステイタスを獲得すると、国内だけでなく国際線のワンワールドのステイタスも獲得できます。
そのため、海外の空港などでも上級会員の扱いを受けられ、より特別な空の旅が味わえます。
不安に感じやすい海外でも、行き届いたサービスを利用できるので安心ですね。
アメリカン航空、キャセイパシフィック航空、フィンエアー、マレーシア航空、ブリティッシュエアウェイズ、カンタス航空など
【徹底比較で解説】ステイタスごとの特典とメリット
ダイヤモンド | サファイア | クリスタル | 一般 | |
---|---|---|---|---|
予約専用デスク | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
専用カウンター チェックイン | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ラウンジの利用 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
専用保安検査場 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ボーナスマイル (国内線) | 130% | 105% | 55% | – |
JALサービスステイタスの基礎知識をおさらいしたところで、ここでは、実際にステイタスを獲得したときに受けられる特典やメリットについて紹介します。
一般会員では味わえない特別感あふれるサービスがたくさんあるので、確認していきましょう!
ここで紹介しきれていない特典もたくさんあるので、JAL公式サイトもぜひチェックしてみてくださいね。
- ステイタスのごとの特典とメリット
【予約専用デスク】ステイタス会員専用の予約デスクでストレスフリー
全てのステイタス会員には、一般会員とは別の予約専用デスクの番号が教えられます。
一般会員であれば、通話料が有料の番号しかなく、回線が混雑しているときには30分以上繋がらない…というケースも珍しくありません。
しかし、ステイタス会員の予約専用デスクは、「0120」から始まるフリーダイヤルのため通話料も無料で、スムーズにオペレーターと繋がります。
Web予約が主流となってきましたが、複雑な予約内容の場合などに重宝されるサービスです。
ダイヤモンド、サファイア、クリスタルとそれぞれ与えられる番号が違います。サービス自体が大きく異なることはありませんが、上位ステイタスほど会員数が少ないため、よりスムーズで手厚い対応が期待できます。
【専用カウンターでのチェックイン】専用カウンターで手荷物をスムーズに預けられる
全てのステイタス会員は、一般会員とは別の専用カウンターでチェックインができます。
特に帰省ラッシュや連休時などの多くの利用客がいるときは、手荷物を預けるまでにかなり時間がかかりがちです。
そんな時でもステイタス会員なら、専用カウンターが用意されているので、とてもスムーズに手荷物を預けチェックインできます。
順番待ちの時間を減らして、有効活用できるのはうれしいですね。
【ラウンジの利用】豪華なラウンジで待ち時間が快適に過ごせる
ダイヤモンド、サファイア会員なら、待ち時間を快適に過ごせるラウンジを利用できます。
搭乗までの待ち時間を優雅に快適に過ごせるラウンジは、あこがれる方も多いのではないでしょうか。
ラウンジには、ドリンクや食事、ソファーやシャワーなどが用意されており、利用は全て無料です。
国内線はもちろん国際線でも利用可能で、滞在時間が長くなりがちな国際線の方がより豪華なサービスが用意されています。
このためにステイタス獲得を目指す方もいるくらいのうれしい特典ですね。
最上級のダイヤモンドステイタスを獲得できたときには、より極上のサービスが受けられるラウンジが利用できるようになります。
【専用保安検査場】専用レーンで並ぶ必要がなくなる
ダイヤモンド、サファイア会員なら、専用の保安検査場でスムーズな検査が受けられます。
利用客が多い時期だと検査を終えるまでに30分程度かかってしまうこともありますが、ステイタス獲得していればストレスフリーです。
一般会員とは別に専用のレーンが用意されているので、並ぶことなく通過できます。
今までかかっていた余計な時間が短縮されるのは、とてもありがたいですね。
【ボーナスマイル(国内線)】同じフライトでもより多くのマイルが貯まる
全てのステイタス会員は、普段よりも多くのマイルをもらえます。
ボーナスマイルの割合はステイタスごとに異なり、ダイヤモンドとなれば合計で普段のマイルの2倍以上獲得できます。
クリスタルでも1.5倍以上になるので、どんどんマイルが貯まっていきますよ。
通常マイルの有効期限は3年間です。しかし、ダイヤモンドステイタスを獲得するとその有効期限がなくなり、ダイヤモンドステイタスでいる間は無期限で保有できます。
【修行するほどの価値がある?】サファイアステイタスと同等の特典が受けられるJGCについて知ろう
ここまでで、JALサービスステイタスの特徴やメリットについてわかったと思います。
ここでは、JMBサファイアステイタスとほぼ同等の特典が受けられる「JGC(JALグローバルクラブ)」について解説します。
「JGC修行」という言葉があるほど注目されているものなので、ぜひ確認しておいてくださいね!
JGC(JALグローバルクラブ)の特徴とメリット
JGC(JALグローバルクラブ)とは、JALサービスステイタスとは別に用意されている会員組織です。
JALサービスステイタスは、条件を満たすことで自動的にそのステイタスを獲得できますが、JGCは条件を満たした上で入会の申し込みをする必要があります。
JGCに入会すると、JALサービスステイタスのサファイアステイタスとほぼ同等のサービスを受けることが可能です。
しかも、JALサービスステイタスは1年間で失効してしまうのに対し、JGCはCLUB-Aカード以上のJALカードを保持している間ずっとその資格が維持されます。
そのため、「JGC修行」をしてまで入会を目指す方が多いのです。
JGC修行とは、JGCの入会条件を満たすまでひたすらJALグループに搭乗し続けることです。お金と時間、手間はたくさんかかりますが、それを上回るメリットと魅力があるのがJGCなのです。
JGCへの入会の条件は「サファイア」ステイタスと「カード」
JGCへの入会は、条件が2つあります。
- JALサービスステイタスのサファイアステイタスを獲得すること
- CLUB-Aカード以上のJALカードを保有すること
以上2つの条件を満たせばJGC会員になることができます。
ただし、条件1のサファイアステイタスの獲得は簡単ではありません。
- 50,000FLY ONポイント(うち25,000FLY ONポイントはJAL便)以上
または - 搭乗50回(うち25回はJAL便)かつ15,000FLY ONポイント以上
条件2の「JALカード所有」は、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかを保有していれば問題ありません。
JMBサファイアステイタス獲得が少し難関ですが、一度入会してしまえばJALカードを保有している間、永久に資格が保持されるのでとても魅力的ですね。
JGCだけにある「プレミア」ステイタスの特典
JGCには、JALサービスステイタスと同じダイヤモンド、サファイア、クリスタルの他に「JGCプレミア」のステイタスが存在します。
ランクは以下の順番になっています。
JGCプレミアの特典は、ダイヤモンドステイタスの特典とほぼ同等で、特別なラウンジを利用できたり、専用の保安検査場を利用できたりします。
ただし、JGCプレミアのステイタス維持は1年間なので注意が必要です。
80,000FLY ON ポイント(うち40,000FLY ON ポイントはJAL便)以上
または、搭乗80回(うち40回はJAL便)以上かつ25,000FLY ON ポイント以上
このように、JGCプレミアの条件はダイヤモンドステイタスよりも少し達成しやすくなっています。
【効率的に攻めよう!】JALステイタスアップの3つの秘訣を解説!
JALサービスステイタスやJGCの魅力が分かったところで、ここでは効率的なステイタスアップの3つの秘訣を解説します。
ただ闇雲にJALに搭乗するよりも、お金も時間も節約してステイタスアップが可能になるので、要チェックですよ!
- 効率的なステイタスアップの3つの秘訣
1.FLY ONポイントを「距離」で稼ぐ
秘訣の1つめは、ステイタスアップに必要なFLY ONポイントを「距離」で稼ぐ方法を紹介します。
基本的にFLY ONポイントは、飛行距離が長いほど加算されていきます。そのため、長距離のフライトなら搭乗回数を抑えてステイタスアップを目指せます。
また、国内線と国際線ではFLY ONポイントの換算率が異なり、
- 国内線 2倍
- 日本発着のアジア・オセアニア線、ウラジオストク線 1.5倍
- 上記以外の国際線 1倍
このように、国内線の方がFLY ONポイントの換算率は高く設定してあります。
国際線は距離が長くなるため、1往復でもFLY ONポイントはたくさん貯まりますが、換算率は少し下がります。少しでも搭乗回数を減らしたい方は、日本発着のアジア・オセアニア線、ウラジオストク線を攻めるとよいでしょう。
一方、国内線は換算率が高いですが、飛距離に限界があり、搭乗回数がある程度必要になります。回数が増えてもいいからフライト時間が短い方がいい方は、国内線を攻めるとよいでしょう。
国内線:東京―那覇 約10.5往復
国際線:東京―シドニー 約3.2往復
時期や搭乗クラス、割引の有無などで獲得できるFLY ONポイントは異なりますが、一例として紹介しておきます。参考にしてみてくださいね。
2.FLY ONポイントを「搭乗ランク」で稼ぐ
秘訣の2つめは、ステイタスアップに必要なFLY ONポイントを「搭乗ランク」で稼ぐ方法を紹介します。
FLY ONポイントは飛距離だけでなく、搭乗ランクによっても換算率が異なり、ランクが上がるほど多くのポイントが獲得できます。
例えば、東京―那覇往復の場合、
- エコノミークラス:4,368FLY ONポイント
- ビジネスクラス:5,128FLY ONポイント
- ファーストクラス:6,704FLY ONポイント
このように搭乗ランクによって、1.5倍近くの差が出ます。
多少お金がかかっても構わない方や、せっかくならいいフライトを楽しみたい方などにおすすめの方法です。
東京―那覇
エコノミークラス:約10.5往復
ファーストクラス:約7.4往復
国際線でさらにファーストクラスに搭乗すれば、距離によっては2往復程度で達成できることもあります。
3.「搭乗回数」でステイタスアップを目指す
秘訣の3つめは、「搭乗回数」でステイタスアップをする方法を紹介します。
JALサービスステイタスは、どのステイタスでもFLY ONポイントか搭乗回数(最低ラインのFLY ONポイントあり)かの、どちらか達成で獲得できます。
例えば、サファイアステイタスであれば、搭乗50回かつ15,000FLY ONポイント以上でステイタスアップとなります。
出張や近場の旅行が多い方、フライト時間は短めのほうがいい方などは、搭乗回数で攻める方がおすすめです。
東京―名古屋 搭乗50回(往復25回) 39,300FLY ONポイント
東京―仙台 搭乗50回(往復25回) 37,700FLY ONポイント
大阪―但馬 搭乗50回(往復25回) 20,136FLY ONポイント
搭乗回数をクリアしていても、最低FLY ONポイントに達していないとステイタスアップができないので、飛距離を短くするときにはご注意ください。
【よくある疑問・質問】JALサービスステイタスについての疑問を解消しておこう!
最後に、JALサービスステイタスについてのよくある疑問・質問をまとめました。
ステイタス獲得後のサービス開始の時期やステイタスの維持期間など、疑問に持ちやすいものを集めました。
すぐに読み終えられるので、ぜひ目を通しておいてくださいね!
- JALサービスステイタスのよくある疑問・質問
ステイタス獲得後のサービス反映はいつされるの?
JALサービスステイタスは一度獲得したら永久に維持される?
JALカードの「プラチナ」とステイタスは違うの?
FLY ONポイントはマイルとは違うの?
まとめ
JALサービスステイタスの特徴やメリット、ステイタスアップの秘訣などについて解説してきました。
これで、ステイタスは獲得が難しい分、たくさんのメリットがあることがわかりましたね。
最後に、JALサービスステイタスについて特に覚えておきたいポイントを5つおさらいしておきましょう。
- サービスステイタス獲得にはFLY ONポイントが重要で、ステイタスは1年間維持される
- JALのステイタス獲得でワンワールドステイタスも獲得できる
- ステイタスを獲得すると、一般会員とは違うサービスが受けられる
- JGCに入会すれば、JALカードを保持している間サファイアステイタスと同等のサービスが維持される
- ステイタスアップは3つのアプローチで目指せる
これだけ押さえておけば、サービスステイタスの特徴や獲得についてはバッチリです。
少し大変ですがステイタスを獲得できると、その苦労を上回る特典やメリットを受けられます。
気になっている方は、この機会にぜひJALサービスステイタス獲得にチャレンジしてみてくださいね!
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