- デビット・クレジット・プリペイドカードの違いとは?
- 違いはわかるけどどう使い分けたらいいかわからない
- 3種類全部持つ必要あるの?
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードは、どれも支払いに使えるカードですが、その違い・使い分けについてはよくわかっていない人も多いと思います。
でも、それぞれの性質の違いや賢い使い分け方を知らずに、なんとなく利用していると、知らないうちに損をしてしまうかもしれません。
そこでこちらのページでは、デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの
- それぞれのカードの違い(メリット・デメリット)
- 賢く使い分ける方法
などについて紹介します。
これさえ読めば、3種類のカードについて違いがはっきりとわかり、迷わず賢く利用できるようになりますよ!
- 監修者:合同会社エミタメ代表 三原由紀
- 公式HP:https://ara50fp.com/
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの違いは?メリット・デメリットを徹底比較!
デビットカード | クレジットカード | プリペイドカード | |
---|---|---|---|
引き落とし | 即時 | 後日 | 事前入金 |
支払い回数 | 1回のみ | 1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い | 1回のみ |
審査 | なし | あり | なし |
持てる年齢 | 15歳以上(中学生不可) | 18歳以上(高校生不可) | 制限なし |
セキュリティ面 | 不正利用に弱い | 不正利用に強い | 不正利用に弱い |
ポイント還元 | 還元率低め(ないことも多い) | 還元率高め | 還元率低め(ほぼなし) |
使えない場面 | 公共料金・ETCなど | ほぼなし | 公共料金・ETCなど |
特典・優待 | 振込手数料優待 | 付帯保険・独自優待 | ほぼなし |
上の表はデビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの違いを簡単に比較したものです。
これをもとに各カードの違いについて、詳しくみていきましょう。
これさえ知っておけば、各カードの違いはバッチリ理解できますよ!
- 各カードの違い
決済方法が「即時・後払い・前払い」という違いがある
デビットカード | 即時払い |
---|---|
クレジットカード | 後払い |
プリペイドカード | 前払い |
それぞれのカードは決済方法が全く異なります。
- デビットカードは、支払いと同時に銀行口座から支払う「即時決済」
- クレジットカードは1月分を翌月などにまとめて支払う「後払い決済」
- プリペイドカードは事前にチャージ(入金)する「前払い決済」
このような違いがあります。
この違いがデビットカード・クレジットカード・プリペイドカードのメリット・デメリットに関係してくるので、まずは「決済方法が違う」ということをよく覚えておいてくださいね。
クレジットカードは審査がある
クレジットカード | 審査あり |
---|---|
デビットカード | 審査なし |
プリペイドカード |
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの中で、クレジットカードだけは入会審査があります。
クレジットカードは”後払い”になるので、一時的にカード会社が支払いを立て替えていることになります。
例えば、利用者が「お金がないので立て替えてもらった分を返せません」となってしまうとカード会社は損をしますよね。
そのため、クレジットカードの申し込みでは、返済できる収入があるか、公共料金などの支払い滞納がないかなどの審査が行われます。
- デビットカード・プリペイドカードは審査不要
- デビットカードやプリペイドカードは即時・前払い決済システムのため、審査不要でカードが持てます。
デビットカード・プリペイドカードは高校生など未成年でも持てる
クレジットカードの申し込み条件は、18歳以上・高校生不可です。
しかし、デビットカードやプリペイドカード、高校生など未成年でも発行できます。
デビットカードは銀行口座を持っている人なら誰でも作れますし、プリペイドカードなら銀行口座を持っていなくても作れます。
- クレカによっては20歳以上の条件も
- クレジットカードの申し込み条件は、それぞれのカードによって違います。例えば、「20歳以上」からでなければ申し込めないカードもあります。多くのクレジットカード会社では、金融的な信用という観点から「高校生を除く18歳以上」と定めています。ただし、その際には親権者の同意が必要になります。
クレジットカードはカード会社が限度額を決める
審査の段階で返済能力などを考慮して、クレジットカードの利用限度額はカード会社が決めています。基本的にはこの限度額内でクレジットカードを利用していくことになります。
一方、デビットカードは、基本的には「利用限度額=口座残高」です。
また、プリペイドカードでは、「利用限度額=チャージ金額」です。
このように、デビットカードやプリペイドカードは限度額を自分でコントロールできるようになっています。
- 利用限度額のあるデビット・プリペイドカードも
- 基本的には口座残高やチャージ残高が限度額になりますが、なかには独自の利用限度額があるデビットカード・プリペイドカードもあります。
盗難・紛失・不正利用が不安…クレジットカードはセキュリティが強いので安心・安全
盗難・紛失・不正利用などへのセキュリティ面で一番安心なのがクレジットカードです。
例えば、ほとんどのクレジットカードには「盗難保険」のような不正利用されても損害をカード会社が補償してくれる仕組みがあります。
一方、デビットカードやプリペイドカードは盗難・紛失・不正利用への補償がないことがほとんどです。
もしもの時に備えて、銀行口座(デビットカード)やプリペイドカードには大金を入れておかないことも対策の一つです。
クレジットカードはポイント還元があってお得
クレジットカードを利用すると、利用金額に応じて一定のポイントが付与されます。貯まったポイントは景品やギフト券、マイル、電子マネーと交換したり、支払いの一部にあてたりすることができます。
クレジットカードはポイント還元率が高くてお得というメリットがあります。
例えば、1万円を決済して100円のポイントが貯まる「還元率1%」は珍しくありません。
デビットカードやプリペイドカードでは、ポイント還元があることはないか、あるとしてもポイント還元率が低いことが多くなっています。
つまり、ポイント付与・還元に有利な決済はクレジットカード一択といえます。
- どうしてクレカはポイント還元があるの?
- クレジットカード会社が小売店などの加盟店から受け取った手数料を、利用者にポイントとして還元しているからです。
クレジットカードには付帯保険や独自特典もある
クレジットカードは海外旅行保険や海外の加盟店での割引優待などが充実しているのが特徴です。
年会費有料のカードではもちろん、年会費無料のカードでも特典が使えることもめずらしくありません。
例えば、
- JCB CARD Wならセブンイレブンやスタバで還元率アップ
- 楽天カードなら楽天系サービスの還元率アップ
- エポスカードなら海外旅行保険が自動付帯
このように、それぞれのクレジットカードならではの特典があります。
実際のところ、ポイント還元よりも特典・優待を有効活用するために、クレジットカードを持つ人も多いです。特に海外旅行保険などの特典は充実しているクレジットカードが多いので、旅好きの方は要チェックです。
- デビット・プリペイドの特典は?
- デビットカードは銀行の口座を持っている方向けなので、ATM利用や振込手数料無料などの特典が付いたカードもあります。プリペイドカードの場合、基本的に特典はありません。
持つならどっち?デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの賢い使い分け方を徹底解説!
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの基本的な違いについてよくわかったと思います!
でも、「カードの違いはわかったけど、どういうときにどのカードを使えばいいの?」と思ってしまう方もいるかもしれません。
そこで、状況別におすすめのカードの賢い使い分けを解説します。それぞれのメリットを上手に活用しましょう!
- 各カードの上手な使い分け方
家賃や公共料金など「必ず支払う」もの・金額が大きいものにはクレジットカードがおすすめ
- 家賃や光熱費、公共料金などの毎月必ず支払うもの
- 家電や旅行代金などの金額が大きいもの
このような支払いにはクレジットカードがおすすめです。
コンビニや振込で支払う手間が省け、ポイントが貯まってお得です。
毎月支払うものならある程度金額が決まっているので、「クレカはつい使いすぎちゃうからあまり使いたくない…」という人でも比較的安心して使えますよね。
そのほか、家賃や公共料金を残高不足で滞納するのは避けたいものですが、クレジットカードであれば後払い決済ですから安心です。
また、金額が大きい支払いでは、ポイントが貯まるのはもちろん、分割払いというオプションも使えるメリットもあります。デビットカードやプリペイドカードでは一括払いしか使えないので、家計を圧迫してしまうこともあります。
- 分割払いの手数料には注意しよう
- 分割払いには所定の手数料がかかります。分割払いは使う前に利用しているクレジットカードの分割払い手数料などを確認しておきましょう。
ネットでカード情報を入力したくないときはプリペイドカードが有効
プリペイドカードは完全に匿名で利用できるので、個人情報の流出のリスクが気になる方も安心して使えるカードです。
- 使い慣れないWEBサイトでの決済
- 海外サイトでの決済
このようなときにはプリペイドカードが重宝します。
使いすぎてしまう方・家計管理が苦手な方はデビットカード・プリペイドカードがおすすめ
- クレジットカードはお金を使っている感覚薄くて、つい無駄に出費してしまう…
- 思いがけない額の請求がきてびっくりしたことがある
- 家計簿をつけるのが面倒で続かない…
このような方にはデビットカードやプリペイドカードがおすすめです。
デビットカードなら口座に入れておくお金を制限しておけば使いすぎる心配はありません。プリペイドカードならチャージする金額を決めておけばそれ以上は使えません。
つい使いすぎてしまう方でも安心ですよね。
さらに、家計簿を毎日つけて管理しなくても、利用履歴が一覧で確認できるので、お金の管理も簡単にできるメリットも!
お金の管理ができる方はクレジットカードを使ってポイントを貯めよう
お金の管理がきちんとできる方は、クレジットカードをメインに使ってどんどんポイントを貯めましょう!
「クレジットカードはポイント還元があってお得」でも紹介したように、クレジットカードでは決済額の数%がポイントとして還元されます。
そのため、支払いを可能な限りクレジットカードにまとめると、それだけポイントが貯まってお得になります。
例えば、還元率1%で10万円利用すると、還元されるポイントは1,000円分です。光熱費やスマホ料金、普段の食費・交際費などを合わせると、10万円分はあっという間ではないでしょうか。
このように、きちんとお金の管理ができる方は、クレジットカードを積極的に使ってポイントを貯めてお得に消費しましょう!
- 関連記事
【デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードのQ&A】よくある疑問まとめ
最後に、デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードを持つときによくある疑問・質問についてまとめました。
いざ、いずれかのカードを利用・契約しようとしたときに、困ってしまわないように一問一答形式でご紹介していきます。
事前に知っておけばあとから困ることはないので、簡単に目を通してみてくださいね。
- 各カードのQ&Aまとめ
デビットカードやクレジットカードの一体型ってあるの?
キャッシングができるのはクレジットカードだけ?
デビットカードはクレジットカードの代わりになる?
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードの見分け方は?見た目に違いはある?
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードのうち海外で使えるのは?
まとめ
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードのそれぞれの特徴や使い分けについてご紹介しました。
これでちょっとややこしかった3種類のカードのことが分かったと思います!
最後に今回ご紹介した3種類のカードについて、特に重要な5つのポイントを改めてまとめますね。
- デビットカードは、即時決済で家計の管理にピッタリ
- クレジットカードは、ポイント還元や特典・付帯保険があってお得
- プリペイドカードは、個人情報が漏れず海外でも安心
- 未成年が持つなら審査不要のデビットorプリペイド
- できるだけお得に使うならクレカ一択
以上の5つを押さえておけば、カードの使い分けはバッチリです!
それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、自分や状況に合った使い分けをするのが最もお得に利用する方法です。
デビットカード・クレジットカード・プリペイドカードを賢く使いこなして、キャッシュレスのお得な波に乗りましょう!
- 監修者:合同会社エミタメ代表 三原由紀
- 公式HP:https://ara50fp.com/
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