クレジットカードは現金を持ち歩かなくても簡単に買い物ができてとても便利です。
しかし、自分の限度額・上限を把握せずに使っていると、実際に使いたいときに使えなかった…なんてことになりかねません。
そのため、自分のクレジットカードの限度額・上限を知り、あとどれくらい使えるかを理解した上で安心して使うことが大切です。
そこでここでは、クレジットカードの限度額の仕組みや、利用上限を超えそう・超えたときの対処法などを解説していきます。
これさえ読んでおけば、クレジットカードの限度額・上限をきちんと把握して、余裕を持ちながらクレカを利用できるようになりますよ!
【基礎知識を抑えよう】クレジットカードの限度額・上限の仕組みを徹底解説!
日常の中で何気なく使っている自分のクレジットカードの限度額・上限がいくらか知っていますか?
そして、いつまでにあとどれくらい使えるのか把握して利用しているでしょうか?
まずは、そんなクレジットカードの限度額・上限はどういうものか、どうやって決まるのか、そして確認方法も徹底解説していきます。
これを知っておけば、クレジットカードの利用枠をきちんと把握して安心できるので、ぜひ読みながら自分の限度額をチェックしてみましょう!
- 限度額・上限の基礎知識
限度額とは約2ヶ月間で使える上限金額のことをいう
クレジットカードの限度額とは、その月に使える上限の金額ではありません。
次の引き落としの日までに使える最大の金額が限度額です。
例えば、今使っているクレジットカードで「締め日が15日・支払日が翌月10日」だったとすると…
9月16日に利用したものは10月15日に締められ、11月10日の引き落としで支払われますので、約2ヶ月残金は増えることはないということです。
- 利用可能額を確認しよう
- 限度額-現在の未払い分=現時点で使える残金です。例えば、限度額が50万で未払い分が15万だったとすれば、残り35万が現時点でそのクレジットカードで使える金額になります。
クレジットカードの限度額・上限は属性(職業)や年収・信用情報から決まる
クレジットカードの限度額・上限は、その人の属性や年収、信用情報をもとに決定されます。
ちなみに、これはクレジットカード会社が決めるものなので、利用者が自由に決めることはできません。
- どんな属性か(職業はなにか)
- 安定した収入があるか
- 年収はいくらか
このような項目を審査し、現時点の支払い能力を判断して限度額・上限が決まります。
また、今までのクレジットカードの利用歴が信用情報として記録されており、それも判断基準になります。
- 信用情報とは?
- 信用情報とは、今までクレジットカードをどのくらい利用しているのか、ローンを組んでいるのかのはもちろんのこと、カードの支払い遅れや携帯料金の滞納なども履歴に残っています。それらの情報はすべて、カード会社で共有されています。
リボ払い・分割払いやキャッシング枠も利用上限に含まれる
リボ払いや分割払いもクレジットカードの総利用可能枠に含まれます。
そのため、リボ払いや分割払いの残金や現時点までの未払い分を合計したものを限度額から引いた残りの金額が、現在の利用可能な金額です。
また、クレジットカードにはキャッシング枠のあるものもあり、キャッシング枠も同じく利用可能枠に含まれてしまいます。
- キャッシング枠とは
- キャッシング枠とは借り入れできる枠のことです。キャッシング枠もクレジットカードの利用限度額内に含まれるので、キャッシングの申請をする時は限度額に合った申請することをおすすめします。
現時点でのクレカ限度額は利用明細やウェブサイト・電話などで確認できる
- 毎月郵送される利用明細書で確認
- 公式ポータルサイトなどWEBで確認
- カード会社に電話で確認
クレジットカードの限度額や利用明細などの利用状況を確認できる方法はこの3つです。
郵送で届く利用明細書には、基本的に限度額やショッピング枠の利用状況・借り入れ状況などがすべて記載されています。
ただし、郵送する時点での利用の明細なので、リアルタイムとの多少の誤差に注意しましょう。
また、クレジットカード会社が運営する、My JCB、Vpassなどのポータルサイトでも、利用状況を確認できます。
電話でカード会社に直接確認したいときは、クレジットカード番号やセキュリティーコードが必要なので、カードを手元に用意して電話しましょう。
- 電話は通話料がかかることが多い
- 電話での確認は通話料がかかることが多いです。WEB明細なら無料で確認できますし、スマホ・PCさえあればOKなので、基本的にはWEB明細から確認するのがおすすめです。
クレジットカードの利用上限を超えた…!限度額が足りないときの3つの対処法を確認しよう
いつも使っているクレジットカードでも、大きな買い物をしたときや旅行などで出費がかさむときがありますよね。
そんなときにクレジットカードの限度額を超えてカードが止まってしまったときの3つの対処法を紹介します。
この対処法を知っておけば、限度額でクレジットカードが止まってしまったときに自分に合った方法で解決できるので、ぜひ覚えておきましょう!
- 限度額に達した時の対処法
方法1. 繰り上げ返済すると限度額が回復する
限度額・上限を超えてしまって使えなくなったクレジットカードを、すぐに使えるようにしたいときは繰り上げ返済がおすすめです。
繰上げ返済とは、引き落とし日の前にカード会社に直接銀行振込で支払いをすることです。
繰り上げ返済すると以下のような利点があります。
- 繰り上げ返済はした分だけ限度額が回復し、回復した分使えるようになる
- リボ払いなどの繰り上げ返済は、上限回復に加えて手数料の節約にもなる
繰り上げ返済の方法は、まずカード会社に連絡して繰り上げ返済をしたいむねを伝えましょう。
電話で指定の振込先と振込期限を伝えられるので、そこに期限内に振り込めば完了になります。
早ければ即日、遅くても翌営業日には限度額上限が回復しているはずです。
- ATM返済できるカードも
- リボ払いの場合はATMでも返済することができるクレジットカードもあります。クレジットカードによりますが、ATMでも1円単位で返済できるものや1,000円や10,000円単位で返済できるものもあります。
方法2. 一時増額で数ヶ月間だけ限度額を増やす
クレジットカードの利用上限に達したときは、一時増額で利用限度額を一時的に増やすことも可能です。
一時増額とは、名前の通りに”一時的に”通常の限度額を増やすことです。クレジットカード会社に申請して、それが通れば一時増額ができます。
一時増額したいときは、
- クレジットカード会社に連絡
- 一時増額したい理由を伝える(旅行で大きな支払いがあるなど)
- 簡単な審査に通れば一時増額完了
このような手順で申請しましょう。
審査があるので必ず増額できるわけではないのですが、普段から支払い期限にきちんと支払い完了していれば、ほぼ問題なく審査に通過するはずです。
- 支払いは基本的に一括
- ほとんどのクレジットカードでは、一時増額した分の支払いは1回払いのみになります。増やしすぎないように注意しましょう。
方法3. 別のクレジットカードを活用する
あるクレジットカードが利用上限に達してしまっても、別のクレジットカードは問題なく使えます。
クレジットカードは限度額がそれぞれに設定されているので、あるクレジットカードが利用上限に達していても、他のカードは問題なく使えるわけですね。
ただし、別のクレジットカードを利用することにしても、総支払額は変わらないので、くれぐれも使いすぎには注意しましょう。
- 限度額が合算されることも
- クレジットカードを複数枚持っていても、そのクレジットカード会社が同じだと、限度額が個別に設定されない場合もあります。同じカード会社のクレジットカードを持っている場合は、限度額についてカード会社に確認してみてくださいね。
【補足】頻繁に利用上限を超えるなら利用限度額の引き上げ申請(増枠申請)をしよう
クレジットカードは初めの審査のとき、限度額が低めに設定されていることがあります。
そのため、支払いできる金額なのに頻繁に上限に達してしまう場合は、限度額の引き上げ申請をするのがおすすめです。
引き上げ申請は今までの利用履歴から判断されますので、以下に当てはまれば限度額を引き上げてもらえる可能性は比較的高いです。
- クレジットカードを発行して6ヶ月以上利用している
- 普段の支払いの遅延がない
申請から数日で、メールや郵送で審査の返答がもらえます。
増枠申請したいときはカード会社のお問い合わせデスクに確認してみてくださいね。
クレジットカードの限度額を変更するには?利用上限を増やす・減らす方法を覚えておこう
実際にクレジットカードを利用していく中で、もう少し限度額を増やしたい・減らしたいと感じることがありますよね。
そこでここでは、クレジットカードの利用枠を増枠・減額したいときにどんな手続きが必要なのかを解説していきます。
この申請をして、自分に合った限度額を設定して、クレジットカードを安心して快適に利用しましょう!
限度額・利用上限を引き上げる・増枠するには審査が必要になる
クレジットカードの限度額を引き上げる・増枠するには、必ず審査が必要です。
日々の利用状況や属性・年収などから総合的に審査されて、利用限度額の増枠OKかNGかが決まります。
増枠申請は、WEB、もしくは電話でできます。主なカード会社の増枠申請デスクを掲載しておくので、参考にしてみてくださいね。
カード会社 | 増枠申請デスク連絡先 |
---|---|
セゾンカード | 0120-24-8376 |
みずほマイレージクラブカード | 0120-1-32402 03-6743-7777(通話料有料) |
auWALLETクレジットカード | 03-6758-7388 |
GOLD POINT CARD+ | 0570-06-7070 |
イオンカード | 0570-071-090(ナビダイヤル) 043-296-6200 |
MUFGカード(一般・学生・イニシャル会員) | 0570-050-535(ナビダイヤル) 03-5489-6165 |
MUFGカード(プレミオ・ゴールド会員) | 0570-022-115(ナビダイヤル) 03-5489-0292 |
MUFGカード(ゴールドプレステージ会員) | 0120-722-720(フリーダイヤル) 03-5489-3352 |
ライフカード | 045-914-7003 |
【使いすぎ対策に最適!】限度額を下げる方法はカード会社に申請するだけ
クレジットカードの使いすぎで支払いができないのが怖いという方は限度額を下げることもできます。
クレジットカード会社にとっては、支払い遅延などのリスクが下がるので限度額を下げる申請は審査がありません。
減額申請の仕方としては、クレジットカードの裏にある電話番号に連絡すると、限度額を下げてもらえます。
中には、インターネットのみで受け付けている場合もあるのですが、その場合は公式ポータルサイトなどで申請できます。
ただし、もう一度限度額を上げたいときは審査が必要になるので、それを理解した上で減額申請してくださいね。
- 限度額は5〜10万、キャッシング枠は0円に
- クレジットカード会社にもよりますが、限度額は5〜10万まで下げられます。また、キャッシング枠がある場合は0円にすることもできます。いざというときのキャッシング枠はとても便利ですが、無駄使いしがちな人は0円にしておいた方が安心できますね。
限度額・上限は勝手に上がることもある
クレジットカードによっては、定期的に審査を行っている会社もあり、自動的に限度額が引き上げられることがあります。
- 毎月支払いの遅れがない
- 学生→社会人になった
- 転職などで年収が上がった
このような時には、利用可能枠が自動的に引き上げられることが多いです。勝手に上限が上がっていても、これまで通り問題なく使えるので、特にカード会社に確認する必要はありません。
また、もし自動引き上げされたくない場合は、クレジットカード会社に連絡しておけばOKです。
- 勝手に限度額が下がる場合もある
- 定期的な審査で支払履歴に問題があったり収入が極端に減ると、逆に限度額を下げられることもありますので気を付けましょう。また、そのクレジットカードを利用していない場合も、限度額を下げられることがあります。
【Q&A】クレジットカードの限度額・上限に関する疑問を解決しよう!
クレジットカードの限度額・上限について仕組みや申請の方法を説明してきましたが、他にも多くの人が気になりがちな疑問について解説していきます。
一問一答形式で簡単に確認できるので、ぜひ目を通してみてくださいね。
家族カードの限度額・上限はどうなるの?
学生が持つクレジットカードの限度額は?増枠はできるの?
クレジットカードの限度額・設定上限を超えて支払いできたけど大丈夫?
まとめ
クレジットカードの限度額・上限について仕組みや申請方法などを解説しました。
クレカの限度額は約2ヶ月分の利用枠であること、利用枠の増枠・減額も簡単に申請できることなどがわかったと思います!
ここでもう1度、クレジットカードの限度額・上限の仕組みについて改めてまとめてみましょう!
- 限度額は約2ヶ月分で使える金額。口座からの引き落としがあると回復する
- クレジットカードの限度額は・上限は属性(職業)や年収・信用情報から審査される
- 分割払いやリボ払い・キャッシング枠も限度額までの利用可能枠の中に含まれる
- 限度額や利用状況・利用可能残高は、利用明細書やウェブサイト・電話で確認できる
- 増枠には審査が必要、減額は審査不要
クレジットカードの限度額・上限を超えてしまったときには、ここで紹介した「利用限度額を回復する3つの方法」を確認してみてくださいね。
クレジットカードは支払いをお得に・便利にできるアイテムです。利用上限・限度額をきちんと把握して、上手に活用していきましょう!
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