「SuicaICカードがiPhoneで使えるだけじゃないの…?」
「モバイルSuicaとは違うの?」
Apple PayでSuicaを使えると知っていつつ、Apple Pay SuicaでできることやモバイルSuicaとの違いがよくわかっていない人も多いのではないでしょうか?
Apple PayのSuicaはよくわからないままでも使えることは使えますが、完璧に活用するならきっちり理解しておくことが大切です。
こちらのページでは、Apple PayのSuicaについて、特徴やメリット・デメリット、使い方・基本設定、チャージ方法などについてまとめています。
これさえ読んでおけば、モバイルSuica(Suicaアプリ)とApple Payを上手に組み合わせて、お得に・便利に活用できるようになります!
Apple PayのSuicaとは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説!
Apple PayのSuicaとは、Felicaを搭載したiPhoneやApple Watchで使える電子マネーSuicaのことです。スマホだけで改札を通れたり、Suica決済ができるのはもちろん、登録したクレジットカードで駅券売機やみどりの窓口に行くことなくSuicaにチャージができます。複数のSuicaを管理することもできるのでプライベートと仕事で使い分けも可能です。
まずは、そんなApple PayのSuicaについて特徴やメリット・デメリットについて紹介していきます。
Apple PayのSuicaでは何ができるのか・何ができないのかをよく確認しておいてくださいね。
- Apple Pay Suicaの特徴
1. 年会費・デポジットは一切不要!完全無料で利用できる
年会費・デポジット | 備考 | |
---|---|---|
Suica ICカード | デポジット500円 | 発行時デポジット |
Suicaアプリ (モバイルSuica) | 年会費1,000円 | ビューカード登録で無料 |
Apple Pay | 無料 | 無条件 |
手持ちのSuica ICカードの取り込みでも、Apple Pay内での新規発行でも、Apple PayのSuicaなら年会費やデポジット・月額費用は一切かかりません。
- Suicaアプリ(モバイルSuica)では年会費1,000円
- Suica ICカードならデポジット500円
ということをふまえると、完全無料で利用できるのは嬉しいですよね。無駄なお金をかけずにスマホをSuicaとして活用するならApple Payで十分です。
ただし、「新幹線のチケットレス乗車」「オートチャージ」などのようなプラスアルファの機能の利用にはSuicaアプリ(モバイルSuica)が必要になります。
2. 駅の券売機や精算機からの現金チャージはできない
Apple PayのSuicaには、駅の券売機や精算機から現金チャージはできません。
現金チャージしたいときは、Suicaを使えるお店や対応ATM、専用チャージ機からチャージする必要があります。
基本的にはApple Payに登録しているクレジットカードからのチャージになることを覚えておいてくださいね。
Apple PayのSuicaに現金チャージする方法については、この記事の後半で詳しく解説しています。
3. スマホからSuica定期券の購入・更新ができる
Apple PayのSuicaだけではなく、Suicaアプリを併用することで追加できる機能の1つです。
定期券購入には駅の券売機やみどりの窓口で行う必要があると思っているかもしれませんが、Suicaアプリをダウンロードすればスマホから定期券の新規購入・更新ができるようになります!
また、2回目以降(継続)はApple Pay Suicaだけで更新が可能です。
4. オートチャージ設定にはSuicaアプリ(モバイルSuica)が必要
Apple PayのSuica単体だけではSuicaのオートチャージは利用できません。
オートチャージ設定をするには、iPhoneならSuicaアプリ」が必要です。
Suicaアプリをダウンロードして、ビューカードを登録するとオートチャージ設定できるようになります。
一度オートチャージ設定をしておけば、改札でタッチしたときに設定金額を下回っていると登録したビューカードから自動的に指定金額分をチャージしてくれます。
- オートチャージの条件
- Suicaアプリ(モバイルSuica)の利用
- ビューカードの登録
5. Suicaグリーン券購入・モバイルSuica特急券の購入はできない
Apple Payだけの利用ではSuicaグリーン券・モバイルSuica特急券・定期券の購入はできません。
これにもSuicaアプリが必要です。Suicaアプリをダウンロードすることで上記3つのサービスが利用できるようになります。
ちなみに、グリーン券はモバイルSuica料金が適用されてちょっとだけお得です!
6. タッチでGo!新幹線で指定区間の新幹線をスマホ1つで利用できる
Suicaアプリを入れなくても、Apple PayにSuicaを追加することで「タッチでGo!新幹線」の機能が利用できます。
タッチでGo!新幹線は、チャージしたSuicaで決済することで在来線に乗るのと同じ感覚で新幹線に乗車できるシステムです。
ただし利用には条件があります。
- 駅に設置された「チャージ専用機」で「タッチでGo!新幹線 利用登録」を行う
- Suicaに1,000円以上チャージ
- iPhoneでSuicaをエクスプレスカード設定
上の3つの条件をクリアすれば、新幹線にも電車と同じ感覚で乗車できます。
もちろん利用登録は無料で行えるので、対象区間を利用することが多い人は駅でチャージ機を探してみてくださいね!
- タッチでGo!新幹線の対象区間
- 東北新幹線:東京~那須塩原間
- 上越新幹線:東京~上毛高原間
- 北陸新幹線:東京~安中榛名間
7. モバイルSuicaで使える一部の機能は使えない
Suica(カード) | モバイルSuica | Apple Pay Google Pay | |
---|---|---|---|
形式 | ICカード | スマホ | スマホ |
費用 | デポジット500円 | 年会費1,000円 | – |
オートチャージ | ![]() | ![]() | ![]() |
定期搭載 | ![]() | ![]() | ![]() |
Suicaグリーン券 | ![]() | ![]() | ![]() |
モバイルSuica特急券 | ![]() | ![]() | ![]() |
タッチでGo!新幹線 | ![]() | ![]() | ![]() |
エクスプレス予約 (東海道・山陽新幹線) | ![]() | ![]() | ![]() |
Apple Payは完全無料で使えるSuicaなだけあり、他のSuica・モバイルSuicaと比較すると利用できる機能にも制限があります。
ここまでいくつか紹介してきましたが、基本的にApple PayのSuicaだけで使えるのはSuica ICカードと同じ機能です。
Suicaアプリ(モバイルSuica)は基本的に年会費がかかりますが、ビューカードを登録しておけば年会費はかかりません。新幹線を利用することが多い方やオートチャージをしたい方はアプリもを上手に活用してみてくださいね。
Apple payのSuicaで覚えておきたい設置・使い方を解説!
ここではApple PayのSuicaを活用する上で「知らなきゃ損する」「便利に使いこなすために知っておきたいこと」をまとめます。
- SuicaICカードを取り込んだ時にデポジットはどうなるのか
- 改札でタッチするときいちいちスマホロックを解除するのが面倒なんだけど…
- JREポイントってアプリ使っても貯められるの?
このようなことについてまとめています。
Apple PayのSuicaを使う前に知っておかないと損する・失敗することになりかねないので、ぜひチェックしておいてくださいね。
- 覚えておきたい設定・使い方
Suica ICカードを登録する(取り込む)と残額+500円が引き継がれる
すでに発行していたSuica ICカードをApple Payに取り込んで利用すると、Suica ICカードを発行した時に支払ったデポジットの500円がSuica残高として引き継がれます。
これを知っておかないと、ICカードにチャージされていた残高よりも多い金額がApple PayのSuicaに反映されるので戸惑ってしまいますよね。
iPhoneに取り込んだSuicaはもう一切使えないので、わざわざみどりの窓口まで出向いてSuica ICカードのデポジットの返金手続きをする必要はありません。
- Suicaアプリでは500円が返金されない
- Suicaアプリに取り込んだときはデポジット分500円が返金されません。JR東日本の駅窓口で500円の返金をお願いしましょう。
エクスプレスカード設定で認証不要で使えるようになる
iPhone自体のエクスプレス設定をすると、改札でApple PayのSuicaをスマホのロック解除なしでSuicaを使えるようになります。
エクスプレスカード設定といい、設定アプリから「WalletとApple Pay」を選び「エクスプレスカード」をタップすると設定できます。
エクスプレスカード設定をしておかないと、Suicaを使うときに指紋認証が必要になったりするので、特に改札で使いたい人はあらかじめ設定しておきましょう!
- 設定できるのは1枚だけ
- 複数枚のSuicaをApple Payで管理していてもエクスプレスカードとして登録できるのは1枚だけです。普段から使っているものを選択しておくのがおすすめです。
JRE POINT(旧Suicaポイント)を貯めるにはSuicaアプリのインストールが必要
Apple PayでSuicaを利用しているだけでは「JREポイント」を貯めることはできません。
iPhoneでSuicaを使いJREポイントを貯めるには、
- Suicaアプリ」のインストール
- JRE POINT WEBへの会員登録
- JRE POINT WEBへSuicaの登録
この3つの手順が必要になります。
設定をしておかないとSuica利用では一切ポイントが貯まらないので、早めに設定しておくのがおすすめです。
改札内でiPhoneのバッテリー・電源がー完全に切れると使用できないので注意
改札に入ってからiPhoneのバッテリーが切れてしまうとApple PayのSuicaも使えなくなってしまいます。
バッテリーが切れた直後はSuica決済分くらいの電源は残っているので、電源が切れたときは慌てずに
- 無理に復活させようとして残りのバッテリーを消費しない
- そのまま改札にタッチしてみる
このように対処してみましょう。もし改札を通れないときは、窓口で「iPhoneのバッテリーが切れてSuicaが使えなくなった」と伝えましょう。
どこから乗車したかを確認され、その分の運賃を現金で支払うことになります。
- 現金がないときは?
- 現金がないときも含め、まずは駅員さんに相談してみましょう。後日の支払いで対応してくれることもあります。
Apple PayのSuicaにチャージする方法は3通り!一番お得にチャージするには?
手軽さ | お得さ | 備考 | |
---|---|---|---|
Walletアプリからチャージ (クレカチャージ) | ![]() | ![]() | クレジットカード登録必須 |
専用機やコンビニから現金チャージ | ![]() | ![]() | – |
Suicaアプリでオートチャージ | ![]() | ![]() | ビューカード登録必須 |
Apple PayのSuicaについて一通り確認できたら、そのSuicaにチャージする方法についても確認しておきましょう。
基本的にApple PayのSuicaにチャージする方法は表にある3つです。それぞれの方法について、特徴や注意点を紹介していきます。
チャージする方法によってお得さ・便利さに差があるのでよくチェックしておいてくださいね。
【チャージ方法1】Apple Payに登録済みのクレジットカードからチャージ
Apple Payに登録しているSuicaなら、これが一番スタンダートなチャージ方法です。
WalletアプリからSuicaを選択してiマークをタップした後に表示される「チャージ」からチャージします。
この方法でチャージするときに注意したいのが「クレジットカードはSuicaチャージでポイント付与に対応しているか」です。
Suicaにチャージしてもクレカのポイントが貯まらないこともあるので注意しましょう。
- Suicaチャージがポイント対象外のクレカ
- 例えば、人気の楽天カードからApple PayのSuicaにチャージしてもポイント還元はありません。このように利用しているクレカがポイント付与に対応しているかをよく確認しておきましょう。
【チャージ方法2】チャージ専用機やコンビニから現金チャージ
Apple PayのSuicaに現金チャージするには、コンビニやチャージ専用機から行う必要があります。
駅の券売機や精算機ではチャージできないので注意しましょう。
コンビニなどでは、Suica ICカードにチャージするように「Suicaチャージお願いします」と声をかけて手続きをすればOKです。
- 現金チャージするなら
- コンビニなど…NEWDAYS、セブン、ファミマ、ローソン、イオンなど
- 専用チャージ機…東京・新宿・渋谷・千葉・大宮・宇都宮・仙台などに設置
- 対応ATM…セブン銀行ATM
【チャージ方法3】クレジットカードからオートチャージ(Suicaアプリ必須)
Suicaアプリが必要になりますが、せっかくApple Pay Suicaを活用するならオートチャージ設定をしておくのがおすすめです。
- 改札を通るときに残高を気にする必要がない
- クレジットカードのポイントが貯まる(基本的に還元率1.5%)
オートチャージ設定をしておくと、このようなメリットがあります。
便利になる上にポイントが貯まってお得にもなるので、ぜひ活用してみてくださいね。
【Apple Pay SuicaのQ&A】よくある疑問・質問まとめ
最後に、Apple Pay Suicaについてよくある疑問・質問についてまとめています。
使えるお店、取り込んだICカード、招集書、払い戻しなどについて確認しておきましょう。
Q&A形式でさらっと確認できるので、簡単に目を通してみてくださいね。
Apple PayのSuicaはコンビニや街のお店でも使える?
Suicaアプリ(モバイルSuica)との併用はできる?
登録したSuica ICカードはどうなる?
機種変更のときにWalletアプリ内のSuica情報を引き継げる?
Apple PayのSuicaの再発行はできる?
Apple PayのSuicaの利用で領収書はもらえる?
Apple PayのSuicaチャージ分の払い戻しはできる?
Apple PayのSuicaに私鉄の定期券は搭載できる?
まとめ
Apple PayのSuicaの特徴やメリット・デメリット、チャージ方法などについて解説しました。
Apple PayのSuicaはiPhone内のSuica ICカードのようなものだということがわかったと思います!
最後のまとめとして、このページで紹介したポイントを振り返っておきましょう。
- Apple PayのSuicaで改札利用やSuica決済ができるようになる
- iPhoneのエクスプレスカード設定をしておけば改札でロック解除不要
- JREポイントを貯めるにはSuicaアプリとJRE POINT WEBの会員登録必須
- Suicaアプリで新幹線乗車やオートチャージ対応など機能が広がる
- チャージ方法は基本クレカ。現金チャージはコンビニや専用チャージ機から
最低限この5つのポイントさえ覚えておけば、Apple Pay Suicaの利用で困ることはありません。
Suicaアプリ(モバイルSuica)はiPhoneのSuicaをより便利に活用できるので、使っていなかった方はぜひ活用してみてくださいね。
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